フジテレビ Live News Day|避難所での感染リスク対策

弊社のアニメーションが放映されました。

 東日本大震災の発生から間もなく十年です。今回の番組は「10年」あの日からと題して、震災を検証していきます。第一回は避難所での感染リスク対策です。先月、東北地方の地震がありました。避難所では仕切りの高いテントが並びました。避難所での感染リスクと予防対策を考えます。

 令和2年7月豪雨、熊本県人吉市人吉スポーツパレスは避難所として、高さ75cmの卓球用パーティションで仕切りを作り、避難する方々たちは柔道用の畳の上で過ごしていました。そのような仕切りを作った場合、感染防止対策はどのような効果があるのでしょうか。弊社のWindPerfectを使って、実在の会場でシミュレーションしてみました。

 パーティションの高さは75cm、パーティション同士の間に5cm、床との隙間が2cm空いている場合、パーティションから少し離れたところ、2人が歩く後、通りすがりのあとから、ウィルスを示す粒子が埃と一緒に舞い上がり、パーティションの隙間や上から、寝ている人のスペースに侵入します。避難者が飛沫を直接に浴びるのを防ぐことに対しては一定の効果がありますが、床から舞う上がる目に見えないウィルスを防ぎません。

 よって、一週間後、床から段ボールベッドに変わりましたが、どのような効果があるのでしょうか。避難所・避難生活学会の水谷嘉浩理事はこのように述べた。「ベッド(の高さ)が35cmあると、埃の吸引が一気になくなって咳が止まる。環境を整えることで感染症に対しても有効である。」再び、WindPerfectでシミュレーションしました。

床(Before)→段ボール(After)の飛沫シミュレーション比較

 よく見ると、高さのあるベッドだと、ウィルスは顔の周辺まで止められ、あまり届いていないことがわかります。床から35cm、この段ボールの高さによって、ウィルスを吸い込むリスクが低減されました。

 避難所・避難生活学会の水谷嘉浩理事は「日本から雑魚寝は一刻も早くなくしたい。ばらばらに市町村がやるのではなく、くにがひょうじゅんかすることが非常に重要かなと思う。」と願いました。