ヒートアイランド:北京街区ヒートアイランド解析

解析の詳細

       


      図2 北京街区ヒートアイランド解析 断面風速分布 南東から俯瞰

       


      図3 北京街区ヒートアイランド解析 表面温度分布 北東から俯瞰

       


      図4 北京街区ヒートアイランド解析 表面温度分布 南東から俯瞰

       


      図5 北京街区ヒートアイランド解析 温度等値面分布(39℃) 南西から俯瞰

       


      図6 北京街区ヒートアイランド解析 温度等値面分布(39℃) 北西から俯瞰

       

      【解析結果】
      北京の街区平面図に、WindPerfectでHexa要素を置き高さを与えて街区を作成した。気象条件に基づき、流入風条件はかなり強い風を与えている。
      本件では、街区内の日影のあるところと無いところで大きく熱環境に差がある事が分かる。
      日影のあるところでは外気温に近い温度なのに、無いところでは優に60℃を越えている。
      温度等値面(39℃)を観察すると、街区外からの熱気流の侵入が、街区内の温度を上げているようには見えない。
      街区内の高温箇所は、街区内の緑化などの処置で改善する可能性がある。
      比較的「風の道」が出来やすい案件と考えられたが、明確なアーバンキャニオンのような気流性状は見られていない。

・解析の目的
 ヒートアイランド現象は高層街区ではより深刻である。 先ず町並み全体の気流と温度分布の状況を把握し、その後局所的に熱の集中する部位を抽出して、有効な対策を考える必要がある。 ここでは、中国北京の大規模な街区を対象に、全体の熱環境の把握のためのシミュレーションを行った例を示す。
・解析の内容
 本来はBIMデータがあって、それを用いて配棟計画などを検討するのが望ましい。 しかし検討の初期段階や計画の進め方などで、必ずしもCADデータが揃っている状況ではない事がある。 その場合は、もっと簡単な方法で解析モデルを構築しなければならないが、ここでは街区平面図に建物の平面形を載せ、それに高さを与えて建物オブジェクトを作成していく方法を採用した。 いわゆる「下敷き機能」である。  構築した解析モデルに、北京の気象データから風向・風速・気温・太陽高度・方位角などを条件として与え、解析を行った。

 


図1 北京街区ヒートアイランド解析 下敷き機能で解析モデルを作成 南西から俯瞰
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