外部気流:冷却塔熱流動解析

解析の詳細

     


    空気取入れ口付近での速度分布+ベクトルパース図

     


    中心部での温度分布+速度ベクトルパース図

     


    中心部での速度分布+ベクトルパース図
    各セルでの下部における空気取り入れ状況や、ファン上部での高温空気の吹出し状況がわかる。

     


    温度ボリュームレンダリング図(10℃等値面三次元パース)
    断面表示ではわからない温度分布のセル上方空間での広がりがわかる。各セルからの熱流の干渉状態が一目で理解できる。

     


    湿度ボリュームレンダリング図(100%相対湿度等値面三次元パース :
    斜め風上側から俯瞰)
    水蒸気の移流計算により、空間内の絶対湿度(kg/m3)が求まる。密度を考慮して絶対湿度(kg/kg)を計算し、温度分布から計算される飽和湿度をベースに相対湿度(%)を評価する。温度分布とはかなり異なる三次元分布が得られる。

     


    湿度ボリュームレンダリング図(100%相対湿度等値面三次元パース :
    風下側から俯瞰)
    セルから吐出する高温多湿の空気は相対湿度が100%より高く、白煙を伴う。しかし、冷たい外部風により、吐出空気は希釈される。そのため、飽和湿度は下がるものの、それ以上に絶対湿度も下がるので相対湿度は100%を割り込み、白煙は消える事になる。
・解析の目的
 建築設備に関する熱流動機器はその特性や挙動が不明な物が多い。冷却塔もその一つであるが、冷却塔の各セルの構造や流動条件や熱的条件を詳細に設定する事により、熱流動状態をかなり正確に再現する事が可能である。本解析では、大型8連セルの冬季における白煙発生予測のために、外部風と湿度(水蒸気移動)を考慮した熱流動解析を行った。
・解析モデル
 解析モデルの格子数は、190×82×45=701,100である。冷却塔各セルの構造を出来るだけ詳細に表現してあるため、外部からの風はセル下部から取り込まれ熱交換の後、ファンを通して高温多湿の空気としてセル上部へ吐出されるように設定できる。 周囲の速度分布を詳細に再現できるように、格子は計画建物の周辺では細かく、遠ざかるにつれて粗くなるよう作成されている。また冷却塔の周囲との距離や天空面との距離を十分設けて、境界層型風洞を用いた模型実験の場合と同様な状況を再現するようにしてある。風速条件はべき乗則を適用し実態に近い条件としている。

  • 解析モデル格子パース図
  • ・お問い合わせ

      各種お問い合わせ、ご相談、資料請求などございましたら、
      お気軽にお問い合わせ下さい。
      TEL : 03-5823-3561~3 (9:30~17:30)

             e-mail : info_e-sim@env-simulation.com

       

    • お問い合わせ・資料請求へ