3次元熱流体解析(CFD)ソフトの開発・販売と受託解析サービス 【環境シミュレーション】

3次元熱流体解析(CFD)ソフトの開発・販売と受託解析サービス 【環境シミュレーション】

温水プール温熱環境解析

1.解析の目的

 大空間の温度分布は、小規模の空間に比較して乱れやすい。 これは一般的に大空間の方が、壁貫流や発熱負荷が不均一になりやすいのに対して、空調空気が居住域に回りにくいためである。 最近の空調解析では、躯体の三次元的な形状や吹出し・吸込み空気の挙動、および各熱負荷など、実際の物件を忠実に模擬できるようになってきている。 本解析では、温水プールを対象に、円形屋根ガラス面のコールドドラフトが問題となる暖房時の空調解析を行った。

2.解析モデル

 本解析では、空間内の気流の挙動の予測が事前につかなかったので、解析モデルの格子分割は、空間全体にわたってできるだけ均一にした。 格子数は、82×74×34=206,312と現在では比較的小規模な解析であるが、メインスタンドや競泳プール・飛込みプールなどは、モデルとして作り込まれている。 空調は天井面近くのノズルと、メインスタンド上部のポストからの吹出しをメインとして、アリーナ床面のペリメータ付近でのコンベクタからも暖気を空間内に供給する。

解析モデル格子パース図
解析モデル格子パース図
>> 画像をクリックして拡大図をご覧ください。

3.解析結果

 このような冬季の空調解析では、温熱環境が均一になる事もそうだが、屋根ガラス面のコールドドラフトの解消も大きな目的である。 本解析では完全なコールドドラフトの解消が目的ではなく、コールドドラフトの落下位置がアリーナ床面ではなく、プール水面となるように、空調を制御している。 その結果、大きな流れ場の乱れもなく、スタンド部でもアリーナ部でも快適な環境が維持できている。

温度分布+速度ベクトルパース図
温度分布+速度ベクトルパース図
温度分布+速度ベクトル断面図(X断面)
温度分布+速度ベクトル断面図(X断面)
数値付き温度分布コンター断面図(X断面)
数値付き温度分布コンター断面図(X断面)
温度分布コンターパース図(Z平面アリーナ居住域,表示:30〜40℃)
温度分布コンターパース図(Z平面アリーナ居住域,表示:30〜40℃)

居住域平面における温度の広がりが理解できる。 大型映像のある側(左側)では、比較的温度が高い。

躯体表面温度分布パース図(表示:30〜40℃)
躯体表面温度分布パース図(表示:30〜40℃)

各断面表示ではわからないスタンド部、アリーナ部のそれぞれの温度分布が比較評価できる。

温度等値面(ボリュームレンダリング)分布図(温度:32℃)
温度等値面(ボリュームレンダリング)分布図(温度:32℃)

スタンド上方及びプール水面を中心とした、比較的温度の低いゾーンの空間的広がりがわかる。

 

 BackTopNext

株式会社環境シミュレーション info_e-sim@env-simulation.com
Copyright (C) 2007-2002 Environment Simulation Inc. All rights reserved.

   解析事例ギャラリー