解析の詳細

    【解析結果】
    ・空気齢(SVE3)、空気余命(SVE6)共に空間が狭くなった箇所の値が小さくなった。即ち新鮮空気が到達しやすくかつ汚染空気が排出しやすい換気効率の良い領域といえる。(図5~8参照)
    ・通常の設計で決める換気量や換気扇の配置、シミュレーションによる流れ(風速分布)だけでは判らない換気効率を検証可能であることが確認できた。(図3~8参照)

     


    図3 速度分布+速度ベクトルパース図 複数断面表示

     


    図4 速度分布+速度ベクトルパース図 FL+11.75m

     


    図5 空気齢(SVE3)分布パース図 複数断面表示

     


    図6 空気齢(SVE3)分布パース図FL+11.75m

     


    図7 空気余命(SVE6)分布パース図 複数断面表示

     


    図8 空気余命(SVE6)分布パース図 FL+11.75m

・解析の目的
 インターネットショッピングの普及に伴い、物品を保管する倉庫の建設・需要が増加傾向にある。そのような状況下にあって、倉庫に求められる換気回数は1時間当たり0.5回程度である施設が多く、滞留域などが発生している可能性がある。本解析事例では、WindPerfectを用いてある倉庫を想定し、換気効率指標のうち空気齢(SVE3)、空気余命(SVE6)を用いて、倉庫内の換気性状を評価することを目的とする。 
※空気齢(SVE3)
給気口から室内に入ってきた空気が室内のある場所に到達するまでにかかる時間である。空気齢が小さいほど新鮮な空気が到達しやすいことを表す。
※空気余命(SVE6)
室内のある場所の空気が排気口に到達するまでにかかる時間。空気余命が小さいほど汚染された空気が早く排出されることを表す。
(弊社の表示ではこの時間を1回換気の時間で正規化した表示としている。例えば換気回数が0.5回/時であるとすると7200秒で正規化した表示となる。)
・解析の内容
【解析モデル・解析条件】
解析モデル・条件は以下の通りである。なお、解析モデル、解析条件は仮定に基づくものであり、実在する建物や規格に基づくものではない。
(解析空間の大きさ・総格子数)272.0m×0.0m×16.0m、797,500分割 (図1参照)
(解析条件)
・給気用有圧扇(図1参照) :21600m3/(h・台)×9台=194,400m3/h (大きさ2㎡・速度3m/sec)
・排気用有圧扇(図1参照) :21600m3/(h・台)×9台=194,400m3/h (大きさ2㎡・速度3m/sec)
・搬送ファン(図2参照) :18000m3/(h・台)×13台=234,000m3/h (大きさ1㎡・速度5m/sec)
※本シミュレーションでは、熱条件は考慮しない。

  • 図1 解析モデル・換気扇位置

  • 図2 搬送ファン位置
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