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PMVシミュレーション (2)

今、何故PMV解析か?

空調解析等における冷温感指標には従来はPMVとSET*の2つがあるが、最近ではPMVの方が重要視されている。その理由は、
・PMVは測定計が開発され市販されている。そのため現場での実測が可能なので、空調条件等との対応が取りやすい。
・SET*について皮膚温度等の計算方法に関し、名工大堀越教授のような疑義を唱える研究者が増えてきた。そのため日本・中国などでPMVの方が評価指標として普及。 但し米国では今でもSET*が主体。

PMVの解析手法

WindPerfectDXでのPMV解析は次のような手順で行われる。
1.輻射を考慮した気流シミュレーションを実施(TP法)
2.各セル毎のTMRT(平均輻射温度)を計算
3.人体の代謝量(met),clo値,外部仕事など設定
4.風速,温度,湿度などを気流解析結果から取得
5.所定のアルゴリズムでPMVを計算・表示する.MRT・PPDの表示も可能.
結果はPMVなどの3次元分布として表示され、空間内の高さ方向の分布や窓付近の値も詳細に評価可能。

PMVシミュレーション事例1 -エントランスホール-

エントランスホールのPMV解析を行った。 夏季における1階の床吹き空調の効果を確認した。 単純に風速分布温度分布では快適性は評価できないが、PMVの分布を見れば吹出し直上を除けば快適だというのが分かる。

PMVシミュレーション事例2 -某競技施設 (大空間)-

大空間(競技場)のPMV解析を実施した。WindPerfectDXは大規模な輻射計算が可能なので、その結果をそのままPMV解析に移行出来る。本件では観客席とアリーナ部を同時に解析していて、観客席は段床部全体に快適な環境が維持できているものの、アリーナ部では局部的にPMVが1を越える部位がある事が分かる。こうした場合に部分的に空調負荷を増やすなどの方法で対策結果を分かりやすく提示できるのもPMV解析の特徴である。


     

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