通風:卸売市場換気解析

解析の詳細


    • 平面速度分布+ベクトルパース図

    • 表面速度分布+ベクトルパース図
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・解析モデル
 一般建物に対する通風シミュレーションは近年重要となっているが、本案件は1990年代後半に成されたものです。建物の用途は花きを扱う卸売市場ですが、建物内自走路に常時複数のトラックが待機しており、アイドリングの排気が取り扱い商品に影響しないよう通風が確保できているかを検討しました。本解析では夏季 (南風) を例として挙げていますが、風上側に位置する新設の駐車場棟の後方では外部からの流入風が大きく減衰するが、駐車場棟から剥離してくる風や吹き抜ける風のため、風下側でも風の強い領域がある事が分かります。そのため、駐車場棟後流側の既存棟の内部ではある程度の通風による換気を見込める事も判明しました。
 また、最も風下側に位置する駐車場棟は最も軒高が高く上部は外部風を直接受ける事になり、その吹き下ろし風によって地表面付近でも比較的大きな風速域がある事がわかる。夏季には窓が全開放されるが駐車場棟形状や各階の窓の位置・寸法は完全に再現されており流入する風量や排出風量の個別評価が可能です。このような通風解析で、空調解析と組み合わせたシミュレーションも可能です。

  • 解析モデル格子パース図
  • ・解析結果
     ここでは、夏季の解析 (南風) を例として挙げた。風上側に位置する駐車場棟の後方では外部風が大きく減衰するが、駐車場棟を乗り越えてくる風や吹き抜ける風のため、風下側でも強い風の残っている領域がある。そのため、駐車場棟後流側の既存棟の内部ではある程度の換気が見込まれる事がわかる。 最も風下側に位置する新築棟は最も軒高が高く、上部では外部風を直接受ける事になる。その吹き下ろしのため地表面付近でも比較的大きな風がある事がわかる。夏季には窓が全開されるが、新築棟格子も各階の窓の位置及び大きさが完全に再現されており、流入する風量や排出される風量を個別に評価する事も可能である。
     このような換気解析では空調解析と組み合わせた解析も可能である。
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